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ジャムコ、独自のADP技術で防振床工法開発
大成建設と共同開発、航空機技術が建築分野に
ジャムコは自社開発した炭素繊維構造部材自働成形法「ADvanced Pultrusion (ADP)」を使って、軽量な炭素繊維補強樹脂(CFRP)製梁を用いた乾式防振床工法「T-Silent CFRP Floor」を開発することに成功した。大成建設と共同で開発した。
ジャムコはADP技術を使って、A350XWKBを除くエアバス機の垂直尾翼構造材であるストリンガー、スティフナーに部材を供給。さらにはA380の二階床構造材に対しても、ADPを独占供給してきた経緯がある。
ただ、A380の生産が終了することが決定するなど、ADPを使った部材の供給について、航空機分野の新型機はもちろん、多方面に探っていた。
スタジオ、ホールなど静謐性が求められる施設やスポーツジム、設備機械室など音や振動を発生させる施設では、建物内部の振動影響を抑制するため、高い遮音性能が求められている。こうした施設では、騒音や振動を低減させるため、建物の構造床上に防振ゴムを敷き、ゴムで重量の大きい床板を支える防振浮床が用いらていることが通例だ。・・・
※写真=炭素繊維補強樹脂を用いた防振浮床の下地。床板設置前の様子(提供:ジャムコ)