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ジャムコ第3四半期、四半期純利益は前年比78.9%減少
内装品事業、品質保証事案の出荷遅延改善対応で減益に
ジャムコが発表した2020年第3四半期決算によると、四半期純利益が対前年比同期比78.9%減少した3億3900万円に留まった。売上高は5.5%伸びた653億3700万円と増収になったものの、利益面は低調に推移しており、営業利益が57.5%減少した11億7400万円、経常利益が70.5%減少した7億8600万円になるなど、大幅な減益となった。
ジャムコは品質保証事案の発生を受けて対策に追われている。そうしたなか航空機内装品等製造関連事業では、一時的に製品の出荷に遅延が発生していたものの、第3四半期連結会計期間において製品の出荷が進んでおり、前年同期に比べて売上高が増加した。ただ、経常利益ベースでは、出荷遅延改善に伴う人件費及び輸送費用などの増加に加え、採算性の良いプログラムの出荷による反動などにより前年同四半期に比べて減少した。
その結果、航空機内装品等製造関連は、売上高が前年同期比13億8100万円増加した437億3500万円となり、経常利益は21億8100万円減少した22億1900万円となった。
航空機シート事業、品質事案対応で経常損失
航空機器、熱交換器増加もエンジン部品出荷繰延
堅調な整備事業、エアラインや装備品整備増加
通期業績、売上10.1%増予想も純利益31.9%減
※写真=品質事案で対応に追われたジャムコ。第3四半期決算は四半期純利益が対前年比同期比78.9%減少した3億3900万円に留まった