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2020.02.12

ウイングトラベル

タイ国政府観光庁、スポーツ観光の新プロモ展開

新規需要創出で訪タイ日本人200万人超え狙う

 タイ国政府観光庁(TAT)は日本人観光客誘致拡大に向け、スポーツツーリズムを切り口とした新たなプロモーションを展開すると発表した。ゴルフやムエタイ、マラソンなど6つのスポーツ種目とタイの観光スポットを絡めた旅行プランを提案し、歴史や文化といったこれまでのタイ観光の主力コンテンツに加えて新たな視点でタイの魅力に触れてもらうことで新たな需要創出を目指す。TATは今年設立60周年の節目の年を迎え、日本人訪問客数において200万人の大台突破を目標に掲げている。このうち2割をスポーツツーリズム関連で誘致していきたい考えだ。
 昨年の日本からタイへの訪問客数は前年比9.1%増の180万6340人となり、11.4%増となる約898億795万バーツの経済効果をもたらした。TATはこれまで若年層を中心にファーストタイマーの取り込みを始め、リピーター向けに地方部の観光を促進するプロモーションなどを展開。そうした取り組みの結果、2015年以降日本人訪問者数が右肩上がりで増加する格好となった。
 2020年はこれまで取り組んできた施策に加えて新たな視点でタイの魅力を発見してもらうことを目指し、スポーツを切り口とした新たなプロモーションを展開することにした。

 

 ゴルフ、ムエタイなど6つの種目を軸に推進
 スポーツ観光で全訪問者数の2割を獲得へ

 新プロモーションは「タイ国ツーリズム アメージングな365日(Thailand Sports Tourism 365 Days Amazing You)」という名称で展開する。新プロモーションではゴルフ、ムエタイ、ダイビング、マラソン、自転車レース、モーターサイクルレースの6つのジャンルを主軸としてさまざまな企画を展開する。
 ゴルフに関しては国内200カ所以上のゴルフ場があり、高品質な設備や国際的水準のコース設計など設備が充実していることをアピール。ゴルフ好きな日本人の誘致拡大に取り組む。
 タイならではのスポーツであるムエタイに関しては観戦だけでなく、競技体験を軸としたプロモーションを展開する。TATは観光客がムエタイを安全に体験できるよう「Awesome Muay Thai(驚きのムエタイ)マニュアル」を制作。これにあわせてタイ国内のムエタイトレーニングジムやイベントの話題を紹介していく。

 

■タイの新型肺炎対策、官民一丸で万全の対応
 TAT「われわれを信じ、安心して渡航を」

 
 今回の会見では世界各地に広がる新型コロナウイルスに関するタイ政府の対応について説明があった。TATのグリッサナ・ゲーオタムロン広報宣伝局長は新型コロナウイルスについて、現在タイ全域で罹患者を振り分けるために厳格かつ、きめ細かな対策を講じていることを紹介した。その上で「われわれが実施している国際水準の検査制度を信用してもらい、安心してタイ観光に訪れてもらいたい」と強調した。

 

 

※写真=スポーツツーリズムの新プロモーションを発表する関係者。写真右からタイ国政府観光庁のグリッサナ・ゲーオタムロン広報宣伝局長、タイ国政府スポーツ庁のナッタウット・ルアンウェートエリートスポーツ・科学担当副総裁、タイ国観光スポーツ省のナッピントーン・シーサンパーン副大臣、駐日タイ国大使館のシントン・ラーピセートパン大使、日本旅行業協会の稲田正彦海外旅行推進部長