ウイングトラベル
CAL、東南アジア3カ国観光局と共同セミナー
充実のネットワークと乗り継ぎ利便性アピール
チャイナ エアライン(CAL)は、先日都内アセアンセンターで、「東南アジア セミナー/ワークショップ」を開催した。東南アジア3カ国(マレーシア、フィリピン、タイ)の観光局、およびコードシェア提携を行うバンコクエアウェイズ(日本GSA:ヒルトップ・マーケティング)の協力を受け実現したもので、セミナー冒頭、同社東京支店旅客営業部部長の屋敷修治氏は「日台間の航空便はここ数年で大きく増え、台湾をベースとする当社も日本の14都市/15空港から台湾へフライトを運航している。台湾は、日本と東南アジアを結ぶ直線上の近くにあり、所要時間が短い。また日本の各地から台北に集まり、同じ便で目的地へ向かうことができる。現地手配が集約でき、ランドコストの削減やツアー催行もしやすくなる」と述べ、同社便利用によるメリットを強調した。
セミナーでは、チャイナ エアラインと3つの観光局、バンコクエアウェイズがそれぞれプレゼンテーションを行った。
チャイナ エアラインのプレゼンテーションでは、利用メリットとして、「豊富なネットワーク」「スムーズな乗り継ぎ」「各種機内/地上サービスの提供」の3つを訴求。ネットワークの面では、東京から台北経由で同日乗り継ぎできる都市が43都市ある点を紹介。所要時間も他都市経由と比べ時間が短い。乗り継ぎの面では、台北の桃園国際空港は2つのターミナルが建ち並ぶが、直結しているため徒歩移動が可能。サービス面では、新機材や機内食、空港ラウンジについて触れた。
各観光局からのプレゼンテーションでは、まずマレーシア政府観光局の佐伯道子氏が首都のクアラルンプールの魅力について説明。「5つ星ホテルが世界一安く泊まれる」点など、抜群のコストパフォーマンスやすぐ近くに自然が広がる点などを挙げ、いくつかの観光プランを紹介した。
またフィリピン観光省からは横山泰彦氏が最新情報を交えながら観光の現況について言及。昨年、フィリピンを訪れた日本人は58万4180人にのぼり、前年比9.14%増となった。マニラやセブでは統合型リゾート(IR)の開発が盛んに行われており、セブのマクタン国際空港では新ターミナルがオープンしたばかり。既存のターミナルは改修工事を経て来年新装オープン予定だ。
タイ国政府観光庁からは藤村喜章氏がプレゼンテーションを行った。昨年タイを訪れた日本人は154万人で、今年は165万人を目標に設定。「乃木坂46」を起用した女性向けのプロモーションや、学生マーケット、ファミリー層、ゴルフ需要へのアプローチについて触れたほか、リピーター向けに展開する「12 Hidden Gems」などについても説明。「旅行の楽しさを伝える商品造成を」と呼びかけた。
一方、バンコクエアウェイズからは、中里亮祐氏が会社の概要や特徴について紹介。今年設立50週年を迎える同社は、バンコクのスワンナプーム国際空港をハブとするフルサービスのリージョナル航空会社。現在、国際線は9カ国16都市、タイ国内は11都市へフライトを運航する。
チャイナ エアラインは、同社のバンコク―チェンマイ、プーケット、サムイ、チェンライ、クラビ、トラート線とコードシェアを行っており、日本―台北―バンコク―タイ間で、同日乗り継ぎであれば(ストップオーバー除く)、チャイナ エアラインの受諾手荷物規定が適用される。また搭乗クラスに関わらず、無料で利用できる空港ラウンジを設けるなど、質の高いサービスを提供する。
※写真=左からチャイナ エアライン屋敷氏、マレーシア政観佐伯氏、フィリピン観光省横山氏、バンコクエアウェイズ中里氏、タイ国政府観光庁藤村氏