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ロールス・ロイス、UltraFanのファンブレード製造開始
2021年にダービーで全体試験、20年代末の運用視野
ロールス・ロイスは2月11日(シンガポール現地時間)、開発を進めているUltraFan実証機エンジン向けに、世界最大のファンブレードの製造を開始したことを発表した。そのファンブレードの直径は単通路機の胴体経とほぼ同じ、実に140インチ(約3.6メートル)にも達しており、英ブリストルにあるロールス・ロイスのテクノロジーハブで製造する。このファンブレードの素材は炭素繊維複合材で、そのファンブレード先端部分はチタンでコーティングする。
ロールス・ロイスによれば、同エンジンは英国ブリストルのほか、英国ダービーで先端LPシステムを、ドイツのダーレヴィッツでパワーギアボックスの開発を担当するなど、各地で進める。米国アリゾナ州ツーソンでブレードの飛行試験を行うほか、カナダのマニトバで寒冷地の極寒環境試験を実施する。その上で2021年には英国ダービーにおいて全体の地上試験をスタートする計画で、2020年代末に運用することが可能になるとしている。
ロールス・ロイスの民間航空部門プレジデントのクリス・チョラートン氏は・・・
※画像=ロールス・ロイスが開発に挑むUltraFan実証機エンジン、将来の航空輸送をより高効率かつエコなものとする技術を実証する(提供:ロールス・ロイス)
※画像=ロールス・ロイスが開発に取り組むUltraFanのギア(提供:ロールス・ロイス)
※写真=ドイツのダーレヴィッツで進む試験の様子(提供:ロールス・ロイス)