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2020.02.17

WING

陸自補給統制本部が兵站フェアを開催

275社が参加し、自衛隊のニーズに応える提案行う

 陸上自衛隊・補給統制本部(十条)は2月13・14日の2日間、十条駐屯地で「令和元年度兵站フェア(後段)」を開催した。これは陸上自衛隊に対し後方支援関係の資機材などの提案を行う企業を集めた陸上自衛隊独自の展示会で、兵站支援上の問題認識を官民で共有し、民間の技術・知見を活用し陸自兵站の実効性向上を図る目的で実施している。
 元々は陸自・関東補給処(霞ヶ浦)が2013年度から「関東処フェア」として開催していたもので、2018年度から補統事業として、前段を十条駐屯地、後段を霞ヶ浦駐屯地でと2段階で実施してきたところ。2019年度は全て補統事業として開催することとなり、2019年9月に前段として、陸自補統のほか、海・空自衛隊の補給本部が参加して兵站支援上の問題認識からのニーズを企業に提示する説明会を実施。後段として自衛隊側が示したニーズに応える提案を企業が行う形で行った。
 「関東処フェア」として開始した際は26社だった参加企業は、今回は275社に及び、災害救助用の油圧カッターやシェルター用構造材、小型ロボットのほか、シミュレーション機材など様々な物品を展示して、受注に繋げるべく自社製品が自衛隊側が示したニーズに応えられるということをアピールしていた。

 

※写真=官側のニーズに応えるべく民間企業275社が展示等を通じて売り込みを図った。

※写真=.30-06弾に耐えられる性能を持つ組み立て式防護壁の展示

※写真=発泡スチロールの技術を活かした軽量硬質材を使用した箱などの展示。FMS機材の輸送にも用いられているという