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北九州市、軌道系アクセス調査再開へまずは「下準備」
来年度予算に3700万円、2010年度に断念も要望根強く
北九州市は2020年度(令和2年)予算に、新規で北九州市機能強化推進事業として3700万円を計上した。北九州空港の更なる活性化のため、空港機能の強化に向けた調査・検討などを実施するとしており、空港アクセスの利便性強化すべく、軌道系アクセス整備の調査に向けた下準備を進めることが分かった。
北九州市はかつて、北九州空港の抜本的なアクセス改善に向けた軌道系アクセス整備の調査を実施。しかしながら2010年に、軌道系アクセスの採算性を考慮すると、年間旅客数として約300万人が必要だとして、軌道系アクセスを整備しても採算割れとなることが見込まれることから、その整備を一時見送った経緯がある。その議論のなかで、まずは年間旅客数200万人にまで伸ばして、軌道系アクセスの調査を再開することになっていた。
そうしたなか2018年の北九州空港の旅客数は187万人にまで拡大。軌道系アクセス調査再開の目安としている年間旅客数200万人という数字が目前となっている様相だ。
さらに、前回調査から10年近く経過し、北九州空港を取り巻く環境も大きく変化。・・・
大型貨物専用機就航支援を拡充
貨物拠点化推進事業はほぼ同額
※写真=北九州空港は連絡橋で本土と繋がる海上空港。抜本的なアクセス改善で軌道系アクセスを求める声は依然として根強い。北九州市は調査再開に向けた下準備に踏み切ることになった(福岡県HPより)