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シコルスキー、米空軍からHH-60Wを12機追加受注
低率初期生産ロット2で、契約金額は5億ドル以上に
ロッキード・マーティンは2月27日、子会社のシコルスキー・エアクラフトがHH-60W戦闘捜索救難ヘリコプターで2度目の低率初期生産契約(LRIP)を米空軍と契約したと発表した。ロット2となるこの契約では、12機のHH-60Wを追加生産する。契約金額は5億ドル以上に達する。
HH-60Wは米空軍が装備する戦闘捜索救難ヘリコプターHH-60G“ペイブ・ホーク(Pave Hawk)”の後継機で、新しい燃料システムにより、UH-60Mの主燃料タンクの2倍近い容量を持ち、捜索・救難範囲を拡張している。HH-60Wは、既存のHH-60Gよりもより優れた防御システムを持ち、脆弱性を削減しているほか、火器、サイバーセキュリティー、悪天候センサーの機能などを向上しているという。
米空軍では113機のHH-60Wを導入して、HH-60Gを置き換える予定で、これまでに製造開発(EMD)用に4機、運用試験用(SDTA)に5機が製造されている。また、LRIPロット1は10機生産で契約していて、2020年現在その生産を行っているところ。
※写真=HH-60W(提供:ロッキード・マーティン)