岩手県岩泉町でドローンのレベル3飛行実証

高齢化による買い物困難者支援や災害時対応で

　岩手県、ゼンリン、そして楽天は2月28日、岩手県内で初めてとなる目視外補助者なしでのドローン自動飛行（レベル3）の実証実験に成功したことを発表した。この実証実験は買い物困難者に対する支援のほか、災害対応などの緊急時の活用を見据えたもので、携帯電話通信網を使ってレベル3飛行によるドローン物流実証を行った。
　実証実験は、岩泉ホールディングスと岩泉町と協力し、岩手県公募事業「いわてドローン物流実証実験委託業務」を通して行われたもの。実証実験を行った岩手県下閉伊郡岩泉町は、2015年の農林水産政策研究所調査では食料品などの買い物が困難な高齢者の割合が岩手県内で最も高いことが明らかになっており、当時において既に40%を超えていた。さらに岩泉町は、2016年の台風10号の影響で甚大な被害を受け、孤立集落が発生した地域でもある。
　実証実験は約5キロメートルの距離で、・・・

※写真＝岩手県岩泉町でレベル3のドローン物流配送を実証。高齢による買い物困難者に対する新たなソリューションとして期待が大きい（提供：ゼンリン）