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北朝鮮が飛翔体2発発射、11月以来今年初
河野防相「看過できない」、国際社会の圧力強化へ
北朝鮮は3月2日午後に飛翔体2発を発射した。これについて、河野太郎防衛大臣は当日の臨時会県で「わが国としても国際社会としても、到底看過できるものではない」と述べ、北朝鮮が国連安保理決議を守るよう働きかけを強めていく考えを強調した。また3日の閣議後会見では、同ミサイルの分析状況を説明。2発の短距離弾道ミサイルとして、以前に発射されたものと同じ系統の固体燃料推進方式によるものだとした。
ミサイルと見られる飛翔体は12時40分ごろ、北朝鮮東部のウォンサン付近から北東方向の日本海に向けて2発発射された。2発の発射間隔は1分未満で「従来から北朝鮮が保有しているスカッドの軌道よりも低い高度を、約240キロ飛翔したものと推定」していると述べた。日本領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来を確認していない。また、短距離弾道ミサイルのほかに「多連装ロケット砲などを発射した可能性がある」として、この2発以外にもミサイルを発射している可能性にも言及した。北朝鮮による飛翔体発射は2019年11月以来で、今年に入って初めてのこと。
河野大臣は、早期に分析を進めるとともに、各国との連携や、瀬取り対応などの強化といった対応を取る考えを示した。また河野大臣は、北朝鮮も「おそらくコロナウイルスの事態というのは起きているのだろう」と予想。そうした中「なぜこうしたことが行われたかということをしっかりと分析していきたい」と述べた。