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航空局、羽田新経路で航空会社向け説明会
成田運航事業者も参加、南風好天時RNAV進入に留意
国土交通省航空局は3月2日、羽田空港で始まる新飛行経路の運用開始に先立って、航空会社を対象とした説明会を行った。会場には、実際に羽田を発着する航空会社のほかに、ダイバートなどで羽田を利用する可能性の高い成田空港を発着する航空会社を招き、3回に分けて新飛行経路の運用に関する留意点などを説明した。航空会社からは、成田発着の航空会社を中心に南風好天時のRNAV進入について多く質問があり、同進入方式を採用しているときには、別の方式での進入を原則行わないことや、対応可能な機材のみ着陸が可能であることなどが確認された。
羽田の新飛行経路は、3月29日の夏ダイヤから適用開始となる。南風時には15時から19時までの実質3時間程度で運用することになり、北風時には午前7時から11時30分までと、15時から19時までの同じく実質3時間程度で運用する。特に南風時の着陸経路は、都心上空から進入してA・C滑走路へ着陸する経路。そのうち好天時にはRNAV進入方式として、騒音の軽減を図るため比較的高高度から進入することになる。悪天時にはILS進入などの方式で、低い高度からなだらかな角度で着陸することにしている。進入角度は、悪天時の新経路および従来の経路では3度としているところ、好天時の新経路では3.45度で進入する。この場合、最終進入地点以降に3度の降下角に合わせることもできる。・・・
※写真=3月2日に国土交通省で開かれた航空会社向け説明会の様子