ウイングトラベル
マリアナ、日本人渡航者数5万人台回復目指す
スポーツコンテンツ訴求や若年層取り込み強化
マリアナ政府観光局は、都内で旅行会社向けの「マリアナセミナー&ワークショップ」を開催した。セミナーでは昨年11月にスカイマーク(SKY)の成田−サイパン線が就航し、日本からの直行便が再開したことで日本からの訪問者数が回復基調にあることを強調した。今年に関しては「現時点では、新型コロナウイルスの影響で全世界で旅行需要に関する影響がでている」と前置きした上で、若年層の取り込みや旅ナカのスポーツコンテンツの訴求。さらに食に関するプロモーションなどに取り組むことで、渡航者数を日本からの直行便運休前の2017年と同一水準に相当する5万人を目指していく考えを示した。
セミナー冒頭でマリアナ政府観光局のプリシラ・ラコポ局長があいさつに立った。ラコポ局長は「マリアナと日本の友好関係は1900年代初頭からから続いている。その関係は昨年11月のスカイマークの直行便就航により新たな時代を迎えた。マリアナは日本の人々にとって特別な旅行先である。日本から3時間半で訪れることが可能で3日間の休暇でも十分に楽しんでもらえるほか、真冬でも温暖だ。さらにサイパンはもちろんテニアン・ロタにも豊富な自然や豊かな文化、地元の人々のフレンドリーさなどを楽しむことができる。さらにダイビングやゴルフなどスポーツを楽しみ、健康を考えている人にはベストな旅行先である」とアピールした。
また、新型コロナウイルスについては「現時点でウイルスの発症例は一例も報告されていない。現在も安心して訪問してもらえるが、この世界的な事態が早期に終息することを願っている」と述べた。さらに「終息した際には旅行者に是非マリアナへの訪問をおすすめしてほしい。政府観光局として100%協力させてもらう」と強調した。
ラコボ局長に続き、一倉隆ゼネラルマネージャーが日本でのプロモーション戦略について説明を行った。
SKY直行便就航で渡航者数が大幅増に
若年層開拓で「ハタチの一歩」に参画
足元の日本人渡航者数については2019年は1万7121人だったが、SKYの直行便就航後から前年を大きく上回る実績となっており、昨年12月は対前年で448%増の5165人、今年1月は522%増の3927人となっており、直行便就航効果が着実に現れていると指摘する。また2月も1〜15日までで2200人がサイパンを訪れるなど堅調な動きを見せているという。
観光局主導でジョギングやヨガプログラム展開
「スポーツアイランド・マリアナ」をPR
新型コロナ、現時点で発症者ゼロ
4月まで中国本土発路線の運行停止
※写真=セミナー冒頭であいさつするマリアナ政府観光局のプリシラ・ラコポ局長
※写真=日本市場でのプロモーション方針を説明する一倉隆ゼネラルマネージャー
※写真=セミナー後に行われたワークショップの模様