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ANA、新型コロナ対応で国内線も減便
3月分予約は前年比4割減、北海道は5割減に
全日空(ANA)は3月4日、新型コロナウイルスによる需要減退対応で、3月6日~12日の国内線の一部路線において、減便することを決めた。減便するのは羽田-札幌、羽田-伊丹、羽田-福岡線といった幹線路線を含む計9路線が対象。ANAが新型コロナウイルスによる需要減退対応措置として減便を国内線にまで拡大したことは、今回が初めて。
政府による新型コロナウイルス感染症対策基本方針の策定、北海道の緊急事態宣言、さらには各地のテーマパークの休園、全国的なスポーツや文化イベント開催の自粛などを背景に、「それまで堅調だった国内線の予約が、2月末から急激に落ち込んだ」(ANA広報部)とのこと。「3月の予約状況をみてみると、前年比4割減少している。とくに北海道に至っては5割減少した」とのことで、国際線に留まらず、国内線も深刻な状況に陥っていることを明かした。
ANAが今回発表した国内線の減便対応は、いずれもANAが複数の便を運航している路線だ。いわゆる幹線では、羽田-札幌線は1日17往復を運航しているが、これを1日12~13往復便に縮小。羽田-伊丹線は1日15往復運航しているところ、1日13~14往復便とする。羽田-福岡線についても、1日18往復運航しているところ15~16往復にまで縮小する。
※写真=ANAは国際線に続き国内線でも減便して需要減退に対応する。3月分の予約は前年比約4割の落ち込みがみられるなど深刻な状況だ