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楽天、米国の衛星通信ネットワークASTに出資
宇宙からモバイルブロードバンドネットワーク構築目指す
楽天は3月3日、米AST&Science(AST社)に出資したことを発表した。楽天は、宇宙から送信するモバイルブロードバンドネットワークの構築により、地球上における携帯電話サービスの提供エリア拡大を目指すとしている。
AST社への出資には、楽天に加えて英ボーダフォン・グループも出資。楽天とボーダフォンは今回のAST社への出資とともに、同社と戦略的パートナーシップを締結し、宇宙から送信するモバイルブロードバンドネットワークの構築を目指すとしている。
AST社は昨年4月、同社初の試験用人工衛星「BlueWalker 1」の打ち上げに成功。同社は低軌道人工衛星(LEO:Low Earth Orbit)からの低遅延な衛星通信ネットワーク「SpaceMobile(スペースモバイル)」を構築することを目指している。この通信ネットワークは世界で初めて、現在市販されているスマートフォンを用いて直接接続できる衛星通信ネットワークとなる見込みだ。
またAST社は現在、初期段階としてパートナー企業に対して4Gサービスの提供準備を進めており、将来的には5Gサービスの提供も予定。同社の通信ネットワークでは、特別な衛星通信機器を使用せず、衛星通信ネットワークと地上のモバイルネットワーク間においてシームレスなローミングが可能となるほか、データ通信料も地上のモバイルネットワーク間のローミング価格と同程度で提供できる予定だという。
楽天の三木谷浩史社長は・・・
※写真=昨年4月にASTは試験衛星「BlueWalker 1」の打ち上げに成功(提供:AST)