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藤田観光12月期、減収減益で最終赤字
韓国からの訪日減、宿泊事業で先行投資も
藤田観光の2019年12月期の通期連結決算は、売上高が前年比0.5%減の689億6000万円、営業利益は74.5%減の2億8000万円、経常利益は63.7%減の4億100万円、当期純損失は2億8500万円(前期は5億5600万円の黒字)となり、減収赤字となった。下期に入り競合ホテルの出店に伴う一部ホテルの客室単価下落に加え、韓国からのインバウンド減少、大型台風の影響、婚礼・宴会部門の継続的な不振もあり、期中に通期業績予想を下方修正。また、新規ホテル開業や新ブランド展開に伴う先行投資もあり、減収減益で最終赤字となった。
2020年12月期の通期業績予想については、新型コロナウイルス肺炎の影響額として、上期に売上高で12億円、営業利益で10億円、経常利益で10億円、当期純利益で7億円の下ブレ効果を見込んでいる。この想定額を織り込んだ通期連結業績予想は、売上高が710億円、営業利益6億円、経常利益6億円、当期純利益4億円を見込んでいる。なお、新型コロナウイルス肺炎による影響は、中国からのインバウンド減少が3か月程度続くものとの想定で影響額を算定している。