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ハナツアージャパン、減収で最終赤字に
19年12月期、韓国からのインバウンド減少打撃
HANATOUR JAPAN(ハナツアージャパン)がこのほど発表した2019年12月期の通期連結決算は、売上高が前年比16.4%減の65億9300万円、営業利益は70.6%減の2億7000万円、経常損失は3億6900万円(前期は7億2700万円の黒字)、当期純損失は7億6500万円(前期は5億5800万円の黒字)となり、減収により最終赤字に転落した。韓国からのインバウンド減少が同社グループの全事業に影響した。
営業外費用として為替差損5億6500万円を計上したほか、特別損失として事業構造改善費用2億1100万円を計上したことも通期業績の押し下げ要因となった。このうち、事業構造改善費用については、日韓情勢による韓国からのインバウンド減少を受け、全社的に固定費削減などの構造改革に取り組んでおり、免税販売店事業では人員削減、本部事務所の移転、商品在庫の評価基準の見直しなどを行い、早期退職関連費用として400万円、商品評価損として2億600万円、計2億1100万円を特損に計上した。
なお、2020年12月期の次期連結業績予想については、合理的な業績予想の算定が困難として、公表していない。