ウイングトラベル
豪政観、アップデート・ウェブセミナー開催
山火事と新型コロナの現状報告と最新情報提供
オーストラリア政府観光局(TA)は、新型コロナウイルスの影響により東京で2月27日に予定していた「オーストラリア・アップデートセミナー」をウェビナー(ウェブセミナー)で開催した。3月2日名古屋、3日大阪、4日福岡でのセミナーもウェビナーで行った。
同局はまず、昨年から報道されているオーストラリアの山火事について現状を報告。このたびの山火事で焼失したのは大陸の3%に当たる18万6000㎢で、34名の命と多くの動植物が被災した。しかし1、2月に多くの雨が降ったことで、2月13日にはシドニーの消防局が山火事制圧を宣言。観光地のなかで大きな被害があったのは南オーストラリア州のカンガルー島のみで、現在は主な観光地も国内すべての空港も通常通り営業しているという。正確な情報は同局が毎日公式サイトを更新しているので、SNSで拡散される不確かな情報に惑わされないよう呼びかけた。
また、新型コロナウイルスについては、国内で発症が確認されているのは23名のみで、2月1日以降は中国本土からの入国を規制。中国路線を除く国際線はすべて通常通り運航しているが、日本路線においてはジェットスターが5月末まで成田−ケアンズ線、関空−ケアンズ線、成田−ゴールドコースト線を最大週2便減便している。
セミナーでは各州政府観光局も最新の情報を提供し、どの州も主な観光地は山火事の影響がないことを訴えた。クイーンズランド州ではケアンズにクリスタルブルック・コレクションが3軒目の5スターホテル「Flynn」がオープンしたほか、ブリスベンでも2014年以降5000室増という大規模なホテルブームが続いている。ゴールドコーストにはこの1月、日本から3000名のインセンティブグループが訪問してにぎわった。また国内53の空港と乗り継げる国内最大のブリスベン空港には、7月に第2滑走路がオープンする予定となっている。