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2020.03.06

WING

ANAと日立の運航ダイヤ自動立案技術実証実験

熟練者によるダイヤ修正業務の置換え実現に前進

 全日本空輸(ANA)と日立製作所は3月5日、両社と日立コンサルティングが取り組んでいる、従来熟練者が行っていた運航ダイヤ修正業務をシステムに置き換えることの実現性と技術有効性を検証する実証実験で、熟練者と同等の速度・精度での運航ダイヤ修正および人手では困難な複数同時立案を実現できる見込みに達したと発表した。
 ANAでは、機材メンテナンスや悪天候、空港混雑などでダイヤ乱れが生じた場合、ダイヤ調整を行う熟練者が予約数や乗り継ぎ便、機材状況、空港運用時間や駐機場など複雑な条件を考慮した上で、人手でダイヤを修正してきたという。しかし、修正ダイヤを短期間で立案するには高度なスキルが必要で、熟練者の養成には長い時間を必要とする点や、人手で考慮できる条件には限界があることから、先進デジタル技術を活用してのシステム置き換えを求めていたところと説明する。・・・

※写真=ANAと日立の航空機運航ダイヤ自動立案技術の概念図(提供:ANA)