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3月5日のJALシステム障害、原因はアースの過電圧
モニタリングで問題ケーブルを特定し原因を調査中
関西エアポートは3月5日、同日午前9時40分ごろに大阪国際空港(伊丹空港)で発生した日本航空(JAL)のシステム障害について、100ボルトコンセントのアースから発生した過電圧が原因だったと発表し、空港利用者やJALグループなどに謝罪した。今回の事案ではJALグループが運航する計32便に遅れなどが生じ、利用者1410人に影響が出たところ。
関西エアポートによれば、今回の事案は伊丹空港北ターミナルビル全域の100ボルトコンセントのアースから過電圧が発生し、このアースを使用した機器に過電圧がかかったことが原因。モニタリングにより過電圧の発生源となったケーブルを特定し、このケーブルを切り離して別のケーブルに切り替えたことで正常電圧になったという。
関西エアポートは、3月6日午前10時現在は特定したケーブルが異常を起こした原因を調査している状況と話し、特定したケーブルについては異常の有無にかかわらず交換する方針を明かした。また、関西エアポートが管轄する3空港で今回の情報を共有し、原因を特定次第、再発防止を進めていく考えを示した。