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2020.03.10

ウイングトラベル

2月の旅行業の倒産は4件、負債総額1.3億円

3カ月ぶりに前年同月比プラスに
 
 東京商工リサーチがまとめた2月の旅行業倒産は4件となり、昨年11月以来3カ月ぶりに前年同月を上回った。一方で負債総額は1億3600万円となり、2カ月ぶりに前年同月を下回った。2月は負債1億円以上の発生がなく、1千万円以上5千万円以上のものが3件となるなど、小・零細規模の倒産で占められた。
 今後については新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動に対する制約が厳しさを増す中で旅行消費の冷え込みが懸念され、今後の動向が注目されるとしている。
 原因別では「販売不振」が2件となったのを始め「過小資本」が1件、代表者の体調不良などを含む「その他」が1件となった。形態別では4件とも破産となり、他社との競合や消費動向の変化により、減少する売上の回復を見込みにくい中小・零細企業の息切れ倒産が占めた。
 

 

■2月の宿泊業倒産は5件、負債総額は21.2億円
 6カ月ぶりに前年比を下回る

 
 2月の宿泊業倒産は5件となり、6カ月ぶりに前年同月を下回った。一方で負債総額は21億2800万円となり、2カ月ぶりに前年同月を上回った。負債10億円以上の倒産が1件発生し全体を押し上げた。
 宿泊業についても新型コロナウイルスの感染拡大に伴う訪日観光客数の減少、国内旅行者の減少が宿泊業界を直撃している。すでに破たん企業が現れており、今後の動向が注目されるとしている。