ウイングトラベル
愛トラベルが事業停止、広島県の第2種旅行業
ANTA正会員、経営継続不可能で破産申請へ
東京商工リサーチ(TSR)によると、(株)愛トラベル(広島市安佐南区川内6-44-32、設立1998年6月、資本金5500万円、南波好紀社長)は3月10日までに事業を停止した。本社には、「経営継続が不可能となり、広島地裁に破産を申請する予定」との張り紙が掲示されている。負債は調査中。
愛トラベルは、広島県知事登録の第2種旅行業(第2-289号)。全国旅行業協会(ANTA)の正会員。
同社は1998年6月にバスツアーに特化して営業を開始し、ピーク時の2002年5月期には売上高約20億円を上げていたが、その後は売上高は14億円前後で推移。2010年9月に貸切バス事業者への規制が強化されたことで業容が縮小し、2011年5月期の売上高は約9億8300万円と大幅に落ち込み、その後も低迷が続いていた。
同社ホームページによると、同社は「アイツアー」のブランド名で国内の宿泊ツアーや日帰りツアーを展開。インターネットのほか、地方紙への折り込みチラシなどでツアー参加者を募集していた。最新ツアー情報として「2020年3月号アイツアー桜旅GW特集号」のチラシを掲載していたほか、次回は4月6日に折り込みチラシを掲載予定として直前まで募集を続けていたが、新型コロナウイルスの影響で資金繰りが限界に達した模様だ。
※愛トラベルのウェブサイトから