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2020.03.12

WING

羽田、第3PTBと第2PTB国際施設を3月29日全面供用

第2PTB国際線施設、「空」をコンセプトに新空間

 日本空港ビルデングと東京国際空港ターミナルは3月11日、羽田空港第2ターミナルで整備を進めていた国際線施設と、第3ターミナル(現国際線ターミナル)の一部増築部分の全面供用を、来る3月29日に行うことを発表した。これは同日予定している羽田空港国際線発着枠の増枠にあわせて行うものだ。
 今回の増築・改修で第2ターミナルには従来国内線専用であったターミナルに、新たに国際線出発・到着フロアや免税店などを設置した。増築面積は約6万6000平方メートルにもおよび、総事業費およそ620億円を投じた。そのコンセプトは第3ターミナルと同じく「空」とした。
 第2ターミナルの国際線施設部分は、第3ターミナルと同様に24時間運用となる。国際線の出発フロアはターミナル南側の3階、到着フロアをターミナル南側の2階に構成し、国内線出発ロビーと同一階で接続することができる。
 ちなみに第2ターミナル国際線は、国際線増便に対応して施設を有効活用するため、一部の搭乗口(66番~69番)を、時間帯により国際線と国内線を使い分ける「スイング運用」を実施する。国際線と国内線を切り替える際には、切替対象エリアにいる旅客には、移動してもらう場合があるという。
 第2ターミナル国際線のコンセプトは、前述したように「空」に決定。日本の伝統文様の「麻の葉」を掛けあわせた空間を構成するようにした。
 同ターミナル3階の国際線出発ロビーは、航空機の離発着が一望できる展望デッキのような開放感のある最大約18メートルの高さを有する大きな空間を設けたほか、屋根には「膜」を採用することで屋根材の軽量化により既存建物の柱や杭といった構造体を再利用した。これにより、ロビー天井面への設備機器取り付けを最小限に抑えることで減災対策を講じたという。屋根の膜から自然光が差し込むことにより、ロビー全体を明るい雰囲気を醸成するなど、利用者の「安全・安心」にも配慮した空間を実現したとしている。

 

第2PTB国際線の商業施設は34店舗
TOKYO AIRコンセプトに多彩な店舗入居

 

第3PTB増築部面積は約1万4000平米
チェックインカウンター増設やサテライトPBB整備など

 

羽田国際線施設には4つの注目ポイント
FAST TRAVELや際内乗継利便向上など

 

際内乗り継ぎ利便性、大幅に向上

 

ユニバーサルデザインを加速

 

第2PTB国際線到着口、ウェルカムセンター
訪日客向けの情報提供など

 

※写真=羽田第2PTB増築部(提供:日本空港ビルデング)

※写真=羽田第2PTB3階国際線出発ロビー(提供:日本空港ビルデング)

※写真=第2PTBの商業エリア(提供:日本空港ビルデング)

※写真=第3PTBの増設サテライト及び新設する「SKY LOUNGE SOUTH」(提供:日本空港ビルデング)

※画像=第3PTBの増築部(提供:日本空港ビルデング)