米政府、英除く欧州からの入国、30日間停止

トランプ大統領がテレビ演説、緊急融資も

　米国トランプ大統領は3月12日、国民向けのテレビ演説で、3月13日（現地時間）の金曜深夜から30日間、英国を除くヨーロッパからの入国を停止すると発表した。
　また、新型コロナウイルス感染症の拡大で影響を受けている中小企業に対しての緊急融資として500億ドル（5兆2000億円）規模の資金繰り支援を導入することを明らかにした。
　米国では新型コロナウイルスによる感染者が全備に広がっており、同様に拡大傾向にある欧州からの水際対策を強化する。トランプ大統領は日本に対しては言及していない。外務省は米国で新型コロナウイルスが増えていることに対して、注意喚起を発出している。
　トランプ大統領は世界保健機関（WHO）が3月11日付で新型コロナウイルスの感染拡大が「パンデミック」（世界的大流行）に至ったことを発表したことに触れながら、米国民を保護するべく、同盟国、連邦政府および民間と緊密な連携を図り、対策を講じていることに言及した。
　米国が講じている対策についてトランプ大統領は「現代史において、海外で発生したウイルスに立ち向かうための最も積極的かつ包括的な取り組みだ。これらの強力な対策を継続することで、米国市民の脅威を大幅に減らすことができ、最終的にかつ迅速にこのウイルスを撃破できると確信している」と話した。・・・

※英国を除く欧州から30日間の入国停止措置を発表するトランプ米国大統領（ホワイトハウス・フェスブックから）