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2020.03.13

WING

JAL、NDC導入で旅行会社との連携重視

3つの接続提示、まずは北米マーケットから

 日本航空(JAL)は、2020年度第1四半期(4~6月)よりNDCを導入し、NDCを活用した販売を開始する。NDC導入の狙い、また具体的なスケジュールについて、同社旅客販売統括本部企画部ディストリビューション戦略グループの速水孝治グループ長と、大山雄輝アシスタントマネジャーが弊社インタビューに答え、NDC導入にあたり、旅行会社に対しては具体的な3つの接続方法(コンテンツアグリゲーター、GDSアグリゲーター、ダイレクト接続)を提示し、旅行会社との連携を重視する姿勢を示した。また北米マーケットから導入をスタート、GDSアグリゲーターを含む接続アグリゲーターを拡大することで、順次日本へ含む他マーケットへの展開を図る考えだ(インタビュー内容について詳しくは、週刊ウイングトラベル「ITソリューション特集 2020」(2020年3月9日発行 増刊別冊)まで)。
 NDC導入の狙いについて、大山氏は「収入拡大」を挙げる。NDCを介した接続により、「収入に関しては2つの要素があり、1つに旅行会社においても、航空会社の自社サイト同様に画像や動画によるリッチコンテンツを絡めた展開やアンシラリー(付帯サービス)の販売が可能となる。2つ目には、「統一」の通信規格というNDCの特長によってコンテンツアグリゲーターなどとの接続が容易となり、これまでJALのサービスや商品を知らなかったお客さまにも我々の商品やサービスを広く展開できる販路拡大の要素である。これら2つによりNDCによる収入拡大が期待できる」という。

 

GDSアグリゲーターにも今後対応
IATA認証「レベル3」取得へ

 

1年ほどかけて日本を含む他マーケットへ
旅行会社の対応を注視、連携へ

 

手数料、インセンティブは「検討せず」
アンシラリーやNDC運賃の可能性