WING
航空局、機内安全阻害行為に電子たばこなど明確化
航空局は機内における安全阻害行為として、電子たばこや加熱式たばこなど、蒸気を発生するものを含むことを明確化する方針を固めた。
現在、機内では化粧室内を含む全ての席で喫煙および火気の使用は禁止されている。電子たばこなど火を使わない喫煙器具については機内持込みは可能ではあるものの、本邦航空会社各社は機内での使用は認めていない。
航空局によると、電子たばこや加熱式たばこなどといった、たばこ葉の燃焼を伴わない方式を採用した喫煙器具が普及したが、これらの電子たばこなどを機内のトイレで使用した場合、発生する蒸気によりトイレ内の煙感知器が作動し、客室乗務員が対応しなければならないなど、職務が阻害される可能性があると指摘。さらに、加熱式たばこの使用済みのたばこ葉をトイレ内のゴミ箱に廃棄した場合には火災の原因となる可能性があるなど、航空機の安全に影響を与える恐れがあるとしている。
航空会社は前述したように旅客に対して、紙巻きたばこのみならず電子たばこなどについても、トイレ内で使用しないよう旅客に求めてきているが、航空局は電子たばこなどの取り扱いをより明確化するため、航空機内における安全阻害行為等の防止のための運用を定めたガイドラインの改正に踏み切ることにした。
なお、航空局としては4月中旬にも航空法施行規則を改正し、7月1日から施行することを目指したい考えだ。