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2020.03.13

WING

中東派遣の情報収集活動、1・2月P-3C約2500隻確認

26日活動開始の「たかなみ」、2月中に約500隻

 統合幕僚監部は3月13日、中東地域へ派遣したP-3Cによる航空隊と、護衛艦「たかなみ」による水上部隊が実施した情報収集活動の実績を発表した。航空隊は1月20日から2月29日までにアデン湾公海およびアラビア海北部の西側公海で情報収集活動を行い、約2500隻の船舶を確認した。また新たな派遣によって2月26日から活動を開始した護衛艦「たかなみ」の2月の活動状況は、29日までの4日間ながら、オマーン湾公海およびアラビア海北部公海で約500隻の船舶を確認した。

 

海賊対処、2月の飛行は18回、1回の護衛実施

 

 また航空隊は、主として現地アデン湾の海賊対処活動に従事している。同航空隊の2月の海賊対処活動は、飛行回数が18回で、飛行時間が約120時間になった。これは、海賊対処活動の累計として、2466回、約1万8420時間に上る実績となった。さらに、海賊対処活動で確認した商船数は約1700隻(累計約20万4900隻)。護衛艦や諸外国艦船、民間商船へ行った情報提供は約40回(累計約1万4520回)になった。
 同じく海賊対処活動に従事する護衛艦「はるさめ」の2月の活動は、外国人運航事業者による外国籍船1隻の護衛を1回行った。船種はタンカーだった。ゾーンディフェンスを行った日数は23日で、確認した商船数は約20隻になった。海賊対処を開始してから累計の護衛回数は874回目になり、ゾーンディフェンスは1759回、確認商船数は約1万9030隻となった。

 

※写真1=「たかなみ」乗員が船舶の確認を行う(提供:統合幕僚監部)

※写真2=P-3C航空隊の情報収集活動の様子(提供:統合幕僚監部)