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2020.03.16

WING

農研機構、バンダイナムコとドローンとAIで牧草育種評価法

2時間の作業をたった5分で完了可能に

 農研機構とバンダイナムコ研究所は共同で、ドローンと人工知能(AI)の深層学習(ディープラーニング)を用いて、育種家の代わりになりうる牧草育種評価法を開発することに成功したことを発表した。
 両者は熟練した育種家が優良な牧草を選び出す技術をAIに学習させて、育種家に代わって優良な株の選抜を自動的に行うことが出来る革新的な育種評価法を、共同開発することに成功。例えば約1000株の牧草畑の場合、これまで育種家は、優良な牧草を選び出すために畑を2時間以上歩いて、肉眼観察で牧草を一株ずつ評価していた。しかしながら今回の開発で、ドローンで撮影した画像から、あらかじめ学習させておいたAIが、5分程度で作業を行うことができるようになるとしている。
 農研機構はオーチャードグラス高糖含量品種「えさじまん」やフェストロリウム高越冬性品種「ノースフェスト」を育成するなど、牧草育種に関する高いノウハウと技術力を有しており、・・・

 

※写真=ドローンとAIを使った牧草育種評価法を開発することに成功(提供:農研機構)