記事検索はこちらで→
2020.03.16

WING

空港の顔認証、個人データ取扱ガイドブック策定

個人データ利用は搭乗関連に限定、24時間以内の消去も

 航空局は3月13日、空港のファスト・トラベルで導入準備が進められている顔認証サービス「One ID」について、個人データの取り扱いに関するガイドブックを策定したことを発表した。このなかで空港会社などの事業者は、個人データの利用目的を搭乗手続きに係る利用に限定することのほか、顔認証の利用は希望する旅客のみとし、従来通りの手続きも残すこと、さらには個人データは原則24時間以内に消去し、定期的に監査を実施すべきといった留意すべき事項を挙げた。
 「One ID」サービスは、顔画像情報という個人の生体情報を活用することから、その個人データの取り扱いが予てより懸念されてきた。航空局としても、事業者は個人データの取り扱いについて特に厳格に管理することが求められるとの認識を示している。
 そうしたなか航空局は、昨年10月に有識者や関係機関で構成される「One ID 導入に向けた個人データの取扱検討会」を設置して議論を開始していた。・・・

 

※写真=航空局はOneIDにおける個人データの取り扱いに関するガイドラインを策定。写真はNECで実施したデモ