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ANA、旅客便減少で貨物臨時便計68便を設定
日中間などフレイターで臨時便・復便も
全日空(ANA)は3月13日、新型コロナウイルスの感染拡大への対応で旅客便ネットワーク便数が大幅に縮小していることから、貨物臨時便を設定することを発表した。旅客便の減少で、旅客便ベリースペースを活用した貨物輸送が停滞。中国路線を中心として緊急輸送需要の増加など、航空貨物輸送スペースがひっ迫しているとして、貨物臨時便を運航することにした。
ANAによれば、貨物臨時便は3月1日~28日までの間、中国の上海、広州、香港、そして台湾の台北といった4都市を対象に68便(片道ベース)を運航する。機材には767フレイターを投入している。
さらに期間中、9路線92便を対象に、貨物定期便の復便、増便、機材大型化を実施することにした。
復便するのは成田→大連(NH8501)、大連→関西(NH8492)、成田=天津(NH8503/8504)、成田=青島(NH8427/8506)。いずれも767フレイターを投入する。
また、機材を大型化するのは成田-上海浦東(NH8415/8522)で、従来の767フレイターから777フレイターへと大型化する。
さらに関西-成田(NH8554)は増便して、これまでの週2便から週5便へと増強することにした。
※表1=ANAは中国・台湾方面に貨物臨時便を設定。旅客便の減少で貨物輸送スペースがひっ迫している
※表2=中国方面の定期貨物便を復便、増便、機材大型化
※写真=ANAが昨年導入した777フレイターも貨物スペースのひっ迫に活躍する