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2020.03.16

WING

欧州委員会、U/Lルールを6月まで一時停止決定

IATA、決定歓迎も10月まで停止を要求

 欧州委員会が混雑空港の発着枠の有効活用のための国際的な空港発着調整ルールであるU/Lルール(Use it or Lose it rule)を、6月まで一時的に停止する措置を講じることを表明した。これを受けて3月13日(ジュネーブ現地時間)、国際航空運送協会(IATA)は欧州委員会の一時的なU/Lルール停止措置を歓迎する意向を表明した。ただ、一方で全夏ダイヤ期間中のU/Lルール停止も求めた。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の減退で、世界の航空会社は路線ネットワーク便数を大幅に縮小。IATAはいち早く各国政府に対して、U/Lルールの一時的な停止を求める声をあげていた。
 U/Lルールは混雑空港の発着枠の有効活用のための国際的な空港発着調整ルール。航空会社が配分を受けた発着枠の使用率が80%を切る場合、翌年の同時期同時間帯における発着枠の優先配分権利(ヒストリック)を得ることができなくなる。ただし、航空会社の不可抗力によって、欠航したことなどによって発着枠が使用されなかった場合は、除外することができるような仕組みになっている。・・・