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JJP、CAEと6年間の運航乗務員訓練の契約提携
羽田JCFTで効率的な訓練開始、今後の需要増加に対応
ジェットスター・ジャパン(JJP)はカナダ東部時間の6月13日、包括的な訓練ソリューションを設計・提供するCAEと、6年間にわたる運航乗務員訓練に関する提携契約を締結した。この契約は、今後日本で需要の増加が見込まれるエアバスA320の運航乗務員訓練に対応するためだとしている。CAEでは、羽田空港内の日本拠点である「JAL CAE FLIGHT TRAINING(JCFT)」訓練センターで、CAE社製のエアバスA320フルフライト・シミュレーターを用いて、今年の夏から運航乗務員の訓練開始を予定している。
JJPはこれまで、マレーシア・クアラルンプールや韓国・ソウルにあるCAE訓練施設で、運航乗務員の訓練を実施してきた。2012年就航開始から初めて、羽田空港内のJCFTで訓練を行うことになる。このJCFTは、日本航空とCAEの合弁によって設立された訓練センターになる。
JJPが導入する訓練システムはCAE Rise訓練システムと呼ばれるもの。JJPが初めて導入する。このCAE Riseは、航空会社の運航基準(Standard Operation Procedures:SOP)に準拠するもので、標操縦教官が訓練中に得られるデータをリアルタイムに活用することができる。それにより、運航乗務員の技量を客観的に評価できるようになり、JJPの訓練プログラムを一層強化することになる。
JJPの片岡優社長は、運航乗務員に求める高い技量水準を常に維持・向上することを重視しているとして、このたびのCAEとの提携拡大では、将来的にJJPのニーズに合わせて構築され、高品質で実績の高い訓練を国内で受けることが可能になるとコメント。「今後の事業展開を見据えた長期的視点から、訓練プログラムをさらに強化していく」考えを示した。
※写真=JJPが使用するA320