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河野防相、コロナ対応「ロジのサポートよかった」
災害派遣活動を評価、部隊内の感染防止を重視
河野太郎防衛大臣は去る3月16日に終結した新型コロナウイルス対策に関する災害派遣について、派遣隊員から感染者を出さずに活動を終えたことを評価。「防護基準をしっかり定めて、自衛隊組織として対応できた」と述べた。さらに派遣隊員に対する宿泊や食事支援など、PFI船舶の「はくおう」をはじめとした2隻の船で対応したため「かなりロジ(ロジスティクス)についてもきちんとサポートできたことが良かった」として、活動対応を高く評価した。
これは、河野大臣が3月13日の閣議後会見で示した考え。このときすでに主立った活動を終えて、16日に派遣終了の大臣命令を発出することを決定した。引き続き事態を注視するとした上で、今後同様の感染症拡大発生も予想されるため、この度の活動の教訓を見直すとともに、衛生官や統合幕僚監部を中心に活動内容の評価を行って、対応に努める考えを示した。自衛隊がこの派遣で経験した、クルーズ船内で多数の感染者が発生したケースは、自衛隊としても初めてのこと。河野大臣によれば、最も重視したのが自衛隊内での感染防止だったという。この活動の評価について、厚労省などほかの政府機関が出す評価と併せて、今後の対策につなげていくとした。・・・
※写真=クルーズ船など災害派遣で活動した部隊では感染者ゼロに。河野防相は自衛隊の感染症対応を高く評価(提供:統合幕僚監部)