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2020.03.18

ウイングトラベル

観光庁、第1種旅行業者9社を聴聞

貸切バスの下限割れ運賃や営業区域外運送で
 
 観光庁は第1種旅行業のワールドナビゲーター、ビーエス観光、新富観光サービス、北陸旅行、海洋観光、近畿日本ツーリストコーポレートビジネス、近畿日本ツーリスト九州、毎日企画サービス、名鉄観光サービスの9社に行政処分を科すのにあたり3月23日、24日に聴聞を実施すると発表した。
 ワールドナビゲーター、新富観光サービス、海洋観光、近畿日本ツーリスト九州、毎日企画サービスの5社は下限割れ運賃の貸切バス手配について、ビーエス観光、北陸旅行、近畿日本ツーリストコーポレートビジネス、名鉄観光サービスの4社は営業区域外での旅客運送を行った貸切バスを手配し、サービスの提供をあっせんした疑いがあるとしている。
 ワールドナビゲーター(東京都千代田区岩本町2-1-3、光武佳偉代表、観光庁長官登録第2005号)は2017年7月26日から29日にかけて海外の旅行業者により実施された愛知発の貸切バスを利用した旅行において、手配代行業者として貸切バス事業者が届け出ている運賃・料金の下限を下回る運賃でバスを手配し道路運送法第9条の2第1項、旅行業法第13条第3項第2号の違反に関与した疑い。予定される不利益処分は東京営業所に対する業務改善命令。
 ビーエス観光(東京都港区新橋3-2-7、水野剛代表、観光庁長官登録第347号)は2017年12月11日から14日にかけて実施した石川発大阪着の貸切バスを利用した募集型企画旅行において発地および着地のいずれもがその営業区域外に存する旅客の運送を行った貸切バスを手配し道路運送法第20条、旅行業法第13条第3項第2号の違反に関与した疑い。予定される不利益処分は札幌営業所に対する14日間の業務停止命令。