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ANA国際線、夏ダイヤで56路線2630便の運休・減便
羽田国際線増枠の新路線直撃、当初計画便の約56%が影響
全日空(ANA)は3月17日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月29日~4月24日までの国際線の更なる運休・減便・開設延期といった対応を発表した。このなかで新たに路線を開設する予定だった羽田-ミラノ線など、羽田国際線増枠にあわせた目玉路線の開設なども延期することを決定。新型コロナウイルスによる運休・減便対応は、いよいよANAの夏ダイヤにまで深く食い込んできたかたちだ。
17日にANAが発表した国際線の運休・減便本数はあわせて58路線2630便。期間中(3月29日~4月24日)の事業計画では、国際線は72路線4653便を運航する計画だったが、今回の運休・減便発表によって約56%もの便が運休・減便となった。ちなみに新型コロナウイルスの需要減退対応など、ANAがこれまでに運休・減便を発表した国際線の累計便数は58路線4854便に達した。
ANAが発表した3月29日~4月24日までの運休・減便・開設延期計画をみてみると、3月29日に羽田空港国際線発着枠増枠で就航することを決めていた各路線の計画を直撃。羽田国際線増枠で3月29日から就航することを発表していた各路線の開設を延期することを決定した。開設を延期する路線は、羽田-深セン(NH965/966)、羽田-シドニー(NH889/890)、羽田-ロサンゼルス(NH126/125)、羽田-サンノゼ(NH120/119)、そして羽田-ミラノ(NH207/208)といった各路線。
羽田-シドニー(NH889/890)、羽田-ロサンゼルス(NH126/125)、羽田-サンノゼ(NH120/119)は、それぞれ4月25日に開設日を後ろだおしすることを決定。さらに羽田-ミラノ(NH207/208)は5月16日まで就航を先送りし、羽田-深センに至って路線開設時期は未定とした。
さらに、羽田-青島線は週7往復運航で就航することを計画していたが、これを週4往復に減便。羽田-デリー線も当初計画していた週7往復運航から週3往復便にまで減便する。
中国・香港・韓国・台湾などアジア方面で運休・減便続々
豪州は成田-パース減便、印・東南アジア線も影響拡大
北米、羽田-ニューヨーク/シカゴ/ホノルルが運休に
欧州は羽田-フランクフルトが運休、4路線を減便
※表1=ANAの国際線運休・減便・開設延期路線一覧(1)
※表2=ANAの国際線運休・減便・開設延期路線一覧(2)
※表3=ANAの国際線運休・減便・開設延期路線一覧(3)
※表4=3月29日~4月1日までの間に新設する成田-北京、成田-広州、成田-香港線のダイヤ