トランプ大統領、ボーイングに金融支援表明

ボーイング、6兆円規模の支援要請で

　米国のトランプ大統領が3月17日（現地時間）、ボーイングに対する金融支援に踏み切ることを表明した。これはボーイングが600億ドル（約6兆4300億円）もの大規模な金融支援を要請したことによるもの。737MAXの運航再開が早くても今年半ばとなるなど、もともと苦境に喘いでいたボーイングは、新型コロナウイルスの感染拡大が航空業界を直撃したことでさらに追い詰められるなど資金繰りが悪化。こうしたなか、全米トップの輸出企業であるボーイングを支えるべく、米国政府が金融支援を表明したかたちだ。
　これを受けてボーイングは同日、トランプ大統領および政府による支援に謝意を表明。その上で、公的および政府保証付の銀行融資によって、サプライヤー、航空会社、空港など含めた航空業界全体が回復に向かう最も重要な方法であることを強調。ボーイングに対する金融支援の多くは、関連する250万人の雇用および1万7000ものサプライチェーンの健全性を維持するべく、サプライヤーなどに対する支払いに投入する。
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※写真＝苦境に喘ぐボーイングは政府に6兆円規模の支援要請。トランプ大統領は金融支援を表明した（提供：ボーイング）