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北朝鮮21日ミサイル発射、スカッドより低高度
2発が300~400キロ飛翔、日本EEZ外へ落下
防衛省は3月21日、北朝鮮が少なくとも2発の短距離弾道ミサイルを発射したと発表した。発射を確認したのは、同日午前6時45分から50分ごろ。北朝鮮西岸の平安北道(ピョンアンプクド)から東方向へ発射し、同北東沿岸部、日本の排他的経済水域(EEZ)外へ落下したものと推定した。飛行の軌道については、従来から北朝鮮が保有するスカッドミサイルの軌道よりも低い高度だった模様。飛翔距離は300~400キロとしたが、詳細の分析を急ぐ。
この発射の報告を受けて安倍晋三内閣総理大臣は、3つの指示を発出。1.全力で情報収集・分析を行って、国民へ迅速・的確に情報を提供する。2.航空機、船舶などの安全確認の徹底。3.不測の事態に備えて万全の態勢を取る、といった3点だ。河野太郎防衛大臣は、総理大臣の指示を受けて、一層の緊張感を持って情報収集・警戒監視を行うよう、防衛省・自衛隊へ指示。その後、関係幹部会議を開くなど対応を図った。
河野防相、コロナ蔓延で体制引き締め発射か
能力向上進む北ミサイル発射能力、変速軌道も
※図1=防衛省がまとめた北朝鮮による弾道ミサイル発射数(提供:防衛省)
※図2=北朝鮮の弾道ミサイル技術(提供:防衛省)