WING
海自護衛艦「まや」が就役、イージス艦は7隻体制に
海自初のCECも装備、横須賀第1護衛隊に編入
海上自衛隊とジャパン マリンユナイテッド(JMU)は3月19日、海上自衛隊のイージス護衛艦「まや」の引渡式をJMU横浜事業所磯子工場で執り行った。当日は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、参加規模を縮小して実施。河野太郎防衛大臣、山村浩海上幕僚長、武田博文防衛装備庁長官、千葉光太郎JMU社長をはじめとする、防衛省、JMU関係者らが約100名が全員マスク着用の上で参加した。「まや」の就役で海自のイージス護衛艦は7隻体制となった。なお、2021年3月予定の2番艦「はぐろ」の就役により、海自イージス艦は8隻体制となる予定となっている。
引き渡し式では千葉JMU社長と河野防衛大臣が引渡書・受領書を手交して、正式に「まや」は防衛省に引き渡された。その後、河野防衛大臣により、「まや」艦長となった小野修司1等海佐に自衛艦旗を授与した。河野防衛大臣は訓示として、日本を取り巻く昨今の厳しい安全保障環境を述べた上で、「本艦『まや』は本日より第1護衛隊に編入となり、横須賀に回航後、直ちに訓練を実施することとなる。『まや』は総合ミサイル防空能力の担い手としての役割が期待されている」として、一日も早く任務に即応し得るよう日々の訓練に精励することを求めた。そして、「四方を海に囲まれた日本において、国の平和と独立を守るのは自分たちであるとの気概を持ち、艦長の小野1佐の指揮・統率の下で一致団結して任務に励み、良き伝統を築くことを切に希望する」と、隊員に対して述べた。
「まや」艦長の小野1佐は、「先ほど『まや』艦長を拝命し、非常に身の引き締まる思い」とし、「海上自衛隊7番目のイージス艦として、これから30年あるいはそれ以上の期間、日本の防衛の第一線で、弾道ミサイル防衛や警戒監視、災害派遣などあらゆる任務に対応していく。国民の期待に応えられるよう、錬成していく」と述べてあいさつとした。小野1佐は河野防衛大臣に出港報告した後、「まや」は艦尾に自衛艦旗を掲揚して横須賀港に向けて出港した。・・・
※写真=イージス護衛艦「まや」が就役。海自イージス艦は7隻体制となる
※写真=河野太郎防衛大臣と千葉光太郎JMU社長が互いに引渡書・受領書を手交した
※写真=「まや」に掲げられていたJMUの社旗を下ろし、正式に「まや」は防衛省に引き渡された
※写真=「まや」艦長小野修司1等海佐に自衛艦旗を授与する
※写真=引き渡し前の「まや」。隣では2番艦の「はぐろ」が艤装している