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ファンボロ-エアショーの開催が中止に
航空業界最大のイベント、新型コロナが影響
世界最大の航空機産業界のトレードショー「ファンボロ-・インターナショナル・エアショー」(ファンボロ-エアショー)も、新型コロナウイルスの感染拡大には勝てなかった。ファンボロ-・インターナショナル・エアショー事務局が3月20日(英国現地時間)、今年7月20日~24日まで英国ファンボローで開催することを計画していた「ファンボロ-・インターナショナル・エアショー2020」の開催を、中止する決断を下した。世界各地で大規模イベントやミーティングの開催が見送られるなか、ファンボロ-・エアショー事務局は英国政府の判断、さらにはエアショー開催時期がまだ先の7月であることなどを理由として開催中止の判断はしていなかったものの、ついに中止の判断を下したかたちだ。
ファンボロ-エアショーは、仏ル・ブルージェで開催する「パリ・インターナショナル・エアショー」(パリエアショー)と並ぶ、世界最大のエアショー。ファンボロ-エアショー、パリエアショーは毎年交互に開催する。
ファンボロ-エアショーのトレードデーでは、各社が最新のプロダクトやサービスを発表するほか、航空会社が航空機を発注するなど、大いに盛り上がりをみせる。日本からもスペースジェットを開発する三菱航空機、日本航空宇宙工業会(SJAC)、さらには自治体などの支援を受けた中小企業クラスターなども出展して、海外から仕事の受注を目指す。ショー後半には一般来場者も入ることが可能で、各社の最新機や昔懐かしい名機がデモ飛行するなど、空での競演が話題だ。・・・
※写真=新型コロナウイルスの感染拡大で航空機産業界最大のエアショー「ファンボロ-・インターナショナル・エアショー」が中止に追い込まれた(提供:ファンボロ-エアショー事務局)
※写真=世界各地でイベント開催の中止・延期が相次ぐ。航空業界でも次々とイベント中止が発表されている(提供:ファンボロ-エアショー事務局)