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2020.03.23

ウイングトラベル

2月訪日旅行者58.3%減、過去2番目の下げ幅

新型コロナで打撃、中国過去最大の87.9%減
 
 日本政府観光局(JNTO)が発表した2月の訪日外国人旅行者数は前年同月比58.3%減の108万5000人となり、1964年の統計開始以来では、東日本大震災直後の2011年4月に次ぐ過去2番目に大きな減少幅となった。昨年は2月であった春節が1月となったことの反動減に加え、新型コロナウイルスにより団体ツアーなどの販売が禁止された中国市場が87.9%減と大幅な落ち込みとなったのを始め、東アジア4市場あわせて71.9%の減少となった。さらにこれまで好調であった東南アジアや欧米豪市場でも2割以上減少した国もあり、全体を押し下げる格好となった。
 市場別ではインドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、ロシアで2月として過去最高となったが、中国、韓国を始め主要マーケットが大幅な落ち込みとなった。
 3月は新型コロナウイルスの影響により、多くの市場が海外旅行を制限する動きが出ており、さらなる需要の落ち込みは避けられないとみられる。そうした中でJNTOは今後の市場動向を注視しながら、訪日旅行プロモーションに取り組むとしている。

 

 韓国は79.9%減、東アジア4市場で71.9%減
 インドネシア、フィリピン、ベトナムは増加
 米国・カナダ・英国は2割以上のマイナス
 ロシアは極東エリアの航空路線増加でプラスに

※表=2月の訪日外客数の市場別推移(JNTO推計)