記事検索はこちらで→
2020.03.23

ウイングトラベル

緊急経済対策第3弾へ、観光復興の予算要求へ

田端長官、国際交流回復へアジアと面的連携も

 田端浩観光庁長官は3月19日の定例会見で、「世界規模で人の動きが影響を受けており、複数の国・地域が入国制限や行動制限をかけており、インバウンド、アウトバウンドともに厳しい状況にある。日本も3月から水際対策を抜本強化しており、今後の状況はさらに厳しくなると思っている」として、新型コロナウイルスによって世界的な人流に影響が出ており、その影響は3月以降さらに大きくなると見通した。そのため、「現時点では、国内の感染拡大防止こそが最大の施策であり支援策。国を挙げて一刻も早い感染封じ込めを図る」とした上で、「状況が落ち着き次第、反転攻勢に向けたキャンペーンを官民挙げてしっかり展開していく。世界の国際旅客市場がこれだけ影響を受けており、各国とうまく連携しつつ、アジアを面的に捉えてコラボレーションしながら観光市場の回復にしっかり取り組むべき」として、国際交流の回復に向けてはアジア各国と連携していく考えを示した。政府の緊急経済対策第3弾に向けた準備も進めるとして、まずは国内旅行の回復を手始めに、「世界の人流をもう一度回復させ、世界経済を回復させるためには、インバウンドとアウトバウンドの双方向交流が大事。そのための予算をぜひ要求していきたい」と意欲を示した。

 

 国内・海外・訪日激減、観光産業界への影響甚大
 3月の旅行取扱額やホテル売上は7割減に
 観光関連産業の「資金繰りと雇用対策重要」
 雇用調整助成金の助成率引き上げ、主管官庁に要望
 資金繰り支援や雇用調整助成金、検討中が多数
 地方運輸局への旅行業の相談、1ヶ月で212件
 観光リカバリー策は国内旅行の回復から
 ゴールデンウィーク前の自粛ムード解消期待
 国際観光の回復へ、アジア各国と連携を
 「イン・アウトの双方向で交流回復が大事」

※写真=会見する田端浩観光庁長官