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2020.03.24

WING

オスプレイ装備部隊は第1ヘリコプター団隷下に3月下旬新編

オスプレイは6月以降に木更津駐屯地に配備へ

 防衛省・陸上自衛隊では現在、有事の際に島嶼部へ水陸機動団の隊員を迅速に空輸するために、米国ベル・ボーイング製の垂直離着陸機V-22オスプレイの国内導入準備を進めている。既報の通り、陸上自衛隊では前中期防衛力整備計画(2014年度から2018年度)で17機のオスプレイを導入することにしており、既に引き渡しを受けた5機のV-22オスプレイを使用して、米国ノースカロライナ州のニューリバー海兵隊航空基地で飛行および整備の教育訓練を行っているところだ。
 また、防衛省としては佐賀空港への配備を計画して、佐賀県や地元漁協との協議を続けている。そして、地元の理解が得られ、駐屯地の開設準備が整うまでの間は、木更津駐屯地への暫定配備を行うこととしており、木更津市の受け入れ合意が得られた状況となっている。
 陸上幕僚監部は、V-22オスプレイは木更津市がオスプレイの暫定配備を容認したことで、今年3月末に木更津駐屯地の第1ヘリコプター団隷下にV-22オスプレイ装備部隊を新編することになったと説明。現在、米国で訓練中の陸自V-22オスプレイは6月以降に日本に到着・配備する予定となっていることを明かした。V-22オスプレイの配備時期に幅を持たせているのは、輸送に際しての様々な手続きや天候などが影響するためとしている。部隊規模はこれまで発表してきた通り、最終的には人員約430名、V-22オスプレイが17機となるが、新編段階での人員数についてはまだ明かすことはできないとした。ちなみに、陸上自衛隊としての型式は「V-22」で、米海兵隊が運用するMV-22をベースに無線機など運用上必要な改修を施し、陸自仕様にしたものとなっているとのこと。
 また、木更津駐屯地へV-22オスプレイ配備後は現在米国で行っている教育訓練も木更津駐屯地で行う予定だ。この教育は木更津駐屯地に暫定的にシミュレーターなどの教育機材を配置して行う予定で、その開始時期は「オスプレイ配備開始後、受け入れ点検および機能確認試験を行った後に開始する」とし、早期の教育開始を目標に準備を進めている状況であることを明かした。・・・

 

※写真=陸上幕僚監部は、今年3月末に第1ヘリコプター団隷下にV-22オスプレイ装備部隊を新編。陸自V-22オスプレイは6月以降に日本に到着・配備する予定と明かした(提供:陸上幕僚監部)

※写真=V-22オスプレイ装備部隊は木更津駐屯地の第1ヘリコプター団隷下に配備となる