ウイングトラベル
KNT-CT通期予想修正、最終赤字98.9億円
98年度に次ぐ赤字幅、コロナ影響減収250億円
KNT-CTホールディングスは3月24日、2020年3月期の通期連結業績予想を下方修正し、新型コロナウイルスによる減収などの影響から売上高が落ち込み、営業赤字33億円、最終赤字98億9000万円の赤字予想に修正した。昨年10月23日に公表していた通期連結業績予想では、増収増益を見込んでいた。最終赤字が98億9000万円まで膨らめば、1998年度(1-12月期、当時は近畿日本ツーリスト)に次ぐ過去2番目に多い最終赤字額となる見通し。98年度は金融危機による大型倒産やフランスワールドカップサッカー大会のチケット問題などが経営に打撃を与えたが、今回はそれに次ぐ打撃となりそうだ。
今回の業績修正では、売上高を前回予想比7.7%減(325億円減)の3900億円、営業損失33億円(前回予想では35億円の黒字)、経常損失33億8000万円(同じく36億円の黒字)、当期純損失98億9000万円(同じく20億円の黒字)と、減収赤字を見込んでいる。
この結果、期末配当は見送る。同社では、期末配当予想は未定としていたが、事業環境の急変を考慮し、誠に遺憾ながら期末配当を見送るとしている。