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2020.03.26

ウイングトラベル

中部空港2月、外国人旅客数が5割減  

国際線旅客34%減も国内線は1%増
 
 中部国際空港会社が3月24日に発表した2月の中部空港の運用実績によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う路線・便数ネットワークの大幅な減少で、国際線旅客数が前年同月比34%減少した32万8300人まで落ち込んだ。一方、国内線旅客数は1%増加した49万2073人となり、国際線・国内線をあわせた総旅客数は17%減少した82万373人となった。総旅客数が前年割れとなったのは、2015年6月以来、実に56ヵ月ぶりのこと。
 新型コロナウイルスの感染と各国政府による入国・渡航制限措置の拡大によって、航空会社各社は世界の航空ネットワークを大幅に縮小。影響は中部空港の路線網にも大きな影響を及ぼしている。
 去る1月24日に武漢が封鎖され、1月27日には中国政府が海外団体旅行を全面的に禁止する措置を発表。中部空港は豊富な中国路線を有していることが大きな特徴の一つであったが、この中国の海外渡航禁止措置によって中国各路線の運休が続々と決定。香港、韓国といった路線も次々と運休となっていた。

 3月は更に下振れ、歯止めか絡む運休・減便

 しかし2月実績をさらに大幅に下回るとみられるのが、現在進行中の3月実績だ。
 中部空港における国際線旅客計画便数は1月1日の時点では過去最高の42都市週482往復便。しかしながら3月1日の国際線旅客計画便数は21都市255往復便にまで減少。さらに、日本政府が中国・韓国からの入国制限に踏み切ったことを受けて168往復便まで減り、開港以来、過去最低を記録。それでも運休に歯止めがかからず、3月24日現在、およそ50往復便にまで減少している様相で、大きくそのネットワーク・便数が縮小している。

※写真=中部空港の2月実績では外国人旅客数が半減。新型コロナの影響が如実にあらわれはじめた