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2020.03.26

WING

関空2月、国際線旅客数が前年比46%減と急降下

外国人旅客は61%減、新型コロナが関空実績に激震

 関西エアポートが3月25日に発表した2月の関西空港の利用状況によると、総旅客数は対前年比37%減少した157万6536人だった。なかでも国際線旅客数は対前年比46%減と急減。これまで空港利用実績の牽引役だった外国人旅客数に至っては61%減少した54万2300人にまで落ち込んだ。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、関西空港が豊富なネットワーク便数を有する中国路線で減便・運休が続出。旺盛な訪日需要を追い風に、好調に利用実績を伸ばしてきた関西空港だったが、新型コロナウイルスの影響で成長スピードに急ブレーキがかかったかたちだ。
 とくに影響が大きかったのは、やはり国際線旅客。前述したように対前年比46%減少した106万9980人と半減。前月1月も205万人が関西空港を利用していたことから、前の月と比較しても関西空港の国際線利用客は半分ほどにまで減少したことが分かる。
 国際線旅客のうち、外国人旅客数は61%減少した54万2300人。ちなみに昨年2月の外国人旅客数は2月単月として過去最高の138万人、2019年4月には過去最高の157万人の外国人旅客数を記録。過去最高の外国人旅客数と比較すると、今年2月の外国人旅客数は約3分の1のレベルにまで落ち込む結果となった。
 日本人旅客数も11%減少した51万4970人へと1割以上減少したほか、通過客も39%減少した1万2710人に留まった。
 国際線が尋常ならざる旅客数減少に見舞われているなか、国内線旅客数は3%減の50万6556人と、わずかな減少に留めた。ただ、国内線についても2月下旬から旅行・出張の自粛を受けて、旅客数の減少傾向が顕著になっていることを明らかにした。

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