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2020.03.27

WING

6カ国航空宇宙工業会、政府に業界支援要請

航空宇宙製造も危機に直面、財政負担軽減策を

 欧米やカナダ、ブラジル、ロシア、そして日本で構成する航空宇宙工業会国際協議会(ICCAIA)が3月26日(モントリオール現地時間)、各国政府に対して、新型コロナウイルスの感染拡大で危機に直面した航空機産業に対する支援を要請した。
 ICCAIAは、「(航空宇宙工業の)サプライチェーンを構成するOEMから中小企業に至るまで、航空宇宙セクター全体が異常な状況に直面している」とした。その上で、「キャッシュフローと財政的負担の軽減を支援するために、公的および私的資金の一時的な注入を世界中の政府に要請する」として、世界各国の政府による業界支援を訴えた。
 空の産業セクターにおいて、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けているのは、オペレーターやその周辺関連産業のみではない。航空機などを製造する製造業も、今まさに危機に瀕している。
 欧州で爆発的に感染が拡大したことで、欧州のエアバスはフランスとスペインの拠点を4日間に亘り閉鎖。3月23日には部分的な工場の再開となったものの、影響は計り知れない。
 より深刻な状況にあるのは、あるいはボーイングかもしれない。ボーイング民間航空機部門のお膝元であるワシントン州でも感染が拡大し、エバレット工場のスタッフが感染。その後、死亡する事態にまで陥った。ボーイングは連邦政府および州政府などの対応やスタッフ、その家族の安全を図るとして、3月25日から14日間にも及び、エバレット、レントン工場を含むピュージェット湾周辺の自社施設を閉鎖に踏み切った。しかもボーイングは737MAXの運航停止という爆弾を抱えたなかでの生産ライン停止だ。
 こうした大手OEMの対応に、中小サプライヤーも慌てている。例えばボーイングは連邦政府に6兆円規模の金融支援を要請し、トランプ大統領も了承。ボーイングはサプライヤー支援に充当することを表明したが、先行きが見えないだけに中小サプライヤーたちの不安を完全に払拭することは難しい状況だ。
 そうしたなかICCAIAは・・・・・・。
※写真=新型コロナウイルスは航空宇宙関連の製造セクターにも甚大な影響が。危機に瀕している航空会社からの発注キャンセルや受領の延期なども予想されるなど先行き不安が広がっている。写真はボーイングの生産ライン