ウイングトラベル
旅行会社各社、入社式を中止や延期
新型コロナで情勢不透明な中の船出に
新年度がスタートし、旅行各社は本来なら新入社員を迎え、各社のトップから旅行業界を取り巻く経営環境、社会人の気構えや求める人材像についてメッセージを送るが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止で、入社式の中止や延期を余儀なくされた。また、社長からのメッセージについても発信の見送り、WEBによる配信、グループ各社や地域拠点で実施検討など対応が分かれた。さらに、入社後の研修も集合型のものを見合わせるほか、当面は自宅待機とするなど、新入社員にとっては、例年とは全く異なる新たなスタートの1日となった。
JTB585名入社、高橋社長メッセージWEB発信
「全社員の勇気と叡智結集し難局乗り切る」
JTBは今年、グループ全体で585人の新入社員を迎え入れた。今回はグループ合同での入社式を取りやめ、各社ごとに配属式や入社手続きを行うなどに対応を切り替えた。そうした中で高橋広行社長は新入社員に対してWEB配信を通じてメッセージを送った。
高橋社長は現状について「非常事態ともいえる大変厳しい状況に直面している」と強調。その一方で「JTBグループは創業以来108年の歴史の中で様々な困難に際してその都度乗り越えてきた。今回も全社員の勇気と叡智を結集し必ずこの難局を乗り切っていき、さらに成長を続ける新しいJTBグループを創っていく」と述べた。
KNT-CT 359名入社、グループ各社単位で対応
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