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2020.04.02

WING

航空機の緊急時衝撃防止姿勢が変更へ

ICAOの検証結果受け、航空局が各航空会社に指導

 定期航空協会は3月30日、航空機における「緊急時の衝撃に備える姿勢」を4月1日以降、順次変更していくと発表した。この変更は、国際民間航空機関(ICAO)が緊急時の衝撃に起因する負傷を最小限にする姿勢の検証・議論の結果を受け、国交省航空局が指導したことによるもの。今後、日本の各定期航空会社が利用者に案内する衝撃防止姿勢は、順次ICAOが推奨する「衝撃防止姿勢」に変更していくとのこと。
 新たな推奨姿勢は、「前傾を取り、顎を引き、頭を前の座席に付ける」ことを基本とし、さらに「両手を頭の後ろに置く」もしくは「腕を横に降ろし脚に付ける」ことが求められている。どちらの姿勢をとるかは航空会社が判断して案内する。
 ちなみに、非推奨姿勢としては「手や交差した腕の上に頭を付けること」や「頭を後ろに傾けること」、「隣席の人を抱きかかえたり、援助すること」、「上半身を直立させること」、「腕、脚を伸ばし前の座席を押すこと」となっている。

 

※画像=ICAOが推奨する新たな「衝撃防止姿勢」と非推奨姿勢(提供:定期航空協会)