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2020.04.02

WING

ANA、50代機長が新型コロナウイルスに感染

米国事務所の管理部門社員の感染も判明

 全日空(ANA)は4月2日、50代の男性機長が新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになったことを発表した。感染が判明したパイロットは現在、保健所の指導のもと入院隔離中だという。さらに、去る3月30日には米国内事業所の管理部門社員がPCR検査の結果、新型コロナウイルスに感染したことも判明した。この米国事務所の社員についても、旅客との直接的な接点はなく、社内に濃厚接触者はいないことが現地保健所により判断されたという。
 新型コロナウイルスの感染が判明した機長は3月14日、成田発ニューヨーク便ANA10便に乗務。16日にはニューヨーク発羽田行きANA109便に乗務して、17日に羽田空港に到着した。
 翌日の3月18日に喉の痛みを感じて休暇を取得。19日には発熱の症状が発生し、23日に地元の病院を受診した。26日には地元の病院で気管支炎と診断し、30日にあらためて受診したところ肺炎との診断を受けたことから、PCR検査を実施。4月1日に陽性との結果報告を受けたという。感染が判明した機長は18日以降、休暇を継続して出社はしていないという。
 ANAによると、機長の陽性判明は4月1日に神奈川県内の保健所から連絡があったとのことで、濃厚接触者については、旅客および社内にはいないと保健所が判断したことを明かした。ニューヨークを往復した際に同乗した運航乗務員、客室乗務員については、現段階で体調不良者はいないとしている。
 なお、ANAによれば、感染が判明した機長が乗務した機体については消毒を実施したとのこと。社内の各運航乗務員にはフライトオペレーションセンター推進部長名で注意喚起をした。