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ボーイング、希望退職者の募集開始
苦悩するカルフーンCEO、ボーイング復活を誓う
737MAXの運航停止問題と新型コロナウイルスというダブルパンチに見舞われ未曽有の危機に瀕しているボーイングのデイビット・カルフーン最高経営責任者(CEO)が4月2日(シカゴ現地時間)、希望退職者の募集を開始することを明らかにした。同社のスタッフに対して、現在の市場状況に対応するための会社としての自主計画概要を示すメールのなかで明かした。希望退職者の対象、プログラムの仕組みなど、詳細については今後3~4週間以内にスタッフに伝達するとしている。
カルフーンCEOはスタッフに宛てたメールのなかで、「1つはっきりしていることは、航空宇宙産業が危機から回復するためには時間がかかるということだ」との認識を示しつつ、「世界がパンデミックから脱却した時に、商業市場規模や顧客が望んでいる製品やサービスの種類が従来とは異なる可能性がある」ことに言及。「業界が今後何年にも渡って回復プロセスを経るにつれて、それに応じて需要と供給のバランスをとる必要がある」とした。さらに・・・
※写真=737MAX問題と新型コロナウイルスという危機に襲われているボーイング。希望退職者を募り始めた。カルフーンCEOはボーイング復活を従業員に誓った(提供:ボーイング)