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2020.04.06

WING

ボーイング、ワシントン州内工場の休業を延長

生産停止は「別途、通知あるまで」、再開見通し立たず

 ボーイングは4月5日(米国ワシントン州現地時間)、エバレット、レントン工場といった主要拠点を含むピュージェット湾周辺の各工場と、飛行試験の拠点があるモーゼスレイクといった、米国ワシントン州内における生産活動の停止措置を、延長することを決定した。再開の時期については、追って通知するとしており、再開の見通しが立っていない状況だ。
 新型コロナウイルスは米国ワシントン州でも猛威を振るっており、ボーイングの生産活動にも大きな支障を来している。ボーイングは去る3月23日(シカゴ現地時間)、ピュージェット湾地域におけるボーイング各工場の生産活動を、3月25日から2週間に亘って停止することを発表した。4月8日には、生産停止を開始した3月25日からちょうど2週間を迎えるなか、新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、延長することを決めたかたちだ。
 ボーイングによれば、生産の一時停止中にあっても、会社としてはスタッフを保護するために施設内における追加の安全衛生対策を継続する。これらの対策には、人と人との物理的な距離を離すことのほか、作業と共通スペースの頻繁な清掃作業、シフト時間をずらした時差出勤なども進めていく。
 ボーイング民間航空機部門のスタン・ディール社長兼最高経営責任者(CEO)は、「我々のスタッフ、その家族、そしてコミュニティの健康と安全は、私たちの共通の優先事項」とコメント。「コミュニティにおける新型コロナウイルスの蔓延、サプライヤーの信頼性を評価し続けるために、この時間を費やして、安全かつ秩序ある運用に戻る準備ができていることを確認していく」としている。

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